おすすめジャニーズソング

ジャニヲタ歴20年のアラサー男が、大好きな新旧ジャニーズソングを好き勝手に語ってます

嵐『できるだけ』

『できるだけ』は2003年にリリースされたアルバム「How's it going?」に収録されています。子供から大人へ変わっていく青年期に誰もが感じる寂しさ・喜び・劣等感を優しく歌い上げたミディアムソングになっています。

 

この曲が出たのは嵐ブレイク前の2003年、アルバム曲ということもあり当初はかなりのマニアックソングでした。しかし、ちょうど嵐自身が子供から大人へ変わるタイミングで迎えた10周年ツアーで歌われたことで、一躍ファン人気が高まった曲です。

 

一番の注目ポイントはなんといっても、歌詞。一番のサビ「変わっていくことを何故僕らは恐れるのかなぁ、変わらないものを笑うくせに」は、同窓会や友人の結婚式などで大人の階段を登っていく周囲に対し、”自分は何やってるんだろう…”と思ってしまう劣等感をストレートに表現していて、胸がキュッと締め付けられます…。わかりすぎて辛い…。

 

さらに2番の歌詞はもっと辛辣です。「変わらなくちゃいけないのに同じ過ちばかり。できるだけ僕のままでいたいと思う気持ちは、甘えか自分らしさなのかわからない」という歌詞。自分も周りと同じように成長したいのに、思うようにいかない。10代の頃と同じことを繰り返してしまい、もがき続ける。そんな現状を”これが自分らしさ!”と正当化したい気持ちと、”甘え”だと叱責する気持ちで揺れ動きます…。まさに20代前半の僕そのまんまですよ…。辛辣だけど共感が強すぎて、つい聴いてしまうのが『できるだけ』の強いところ。

 

20代前半の、つい他者と自分を比較して凹んでしまう。そんな、あの頃の甘酸っぱさを思い出させてくれるエモい一曲、ぜひ聴いてみてくださいね!